チャットはメールのように文中で改行すべきではないと思う
目次
研究室時代からSlackを利用してコミュニケーションをとって来ました。就職してからも環境に合わせて様々なチャットツールを利用しています。もちろん私生活でもチャットを使うことは日常になっているかと思います。
今までは特に意識していませんでしたが、最近このチャット型のメッセージにおける読みやすさについて考えていました。そもそもの文章の書き方について意識しておく点も多いと思います。ただ、今回はチャット特有の書き方について、私が考える読みやすいチャットの書き方をまとめたいと思います。
あくまで私の意見になるので、もっとこうしたほうが読みやすい等の意見があれば、右下のチャットボタンよりコメントお願いいたします。
メールとチャットではテキストを見る環境が違う#
私が考える、読みやすいチャットメッセージを書くために重要なポイントは次の2つです。
①少なくとも1文中には改行を入れない
②2、3文ないしは1文でもある程度の長さで段落を変える
①に関しては、特にメールと比べた場合のチャットの書き方なのかなと思います。
従来のコミュニケーションツールであったメールの書き方を以下の例で確認していきましょう
ヴィッセル神戸 担当者様
お世話になっております。
ヴィッセル神戸サポーターのRakuichiです。
この度はJ1リーグ最下位という厳しい状況の中、
飯野選手という素晴らしい選手を補強いただき、
誠にありがとうございます。
守備構築を狙って就任させたロティーナ監督を、
たった数か月で解任したことは驚きました。
フロントに対する不信感が、サポーターの中で
確実に募っているとは思います。
しかし、そうはいっても応援するしかないので、
一致団結してトモニ闘いましょう!
We Are Kobe!
(内容は置いておいて)よく見るメール文書の形なのではないかと思います。要するに、一定の文字数になったら切りのいいところで、文の途中でも改行をするという書き方です。
基本的には読点や助詞のタイミングで改行することが多いと思いますが、中には一定の文字数になったら絶対改行するといった人もいるかもしれません。以下の記事でも、大体20~30文字程度での改行を推奨しています。
確かにメールで改行のない長い文を送られると読みにくいと感じると思います。
ただ。チャットに関しては、改行を入れることで逆に見にくくなることが考えられます。PCはもちろんスマホやタブレットなど、様々なデバイスでチャットアプリを見るようになった今、受け取り側のテキスト表示幅は想定不可能です。
特にチャットツールの性質上、ツール上にメッセージ以外の情報も多く含まれています。そのため、チャットツールとしては広く表示していても、メッセージの表示幅は狭いということも考えられるでしょう。
では実際に、チャットにおいてメールと同じ風に文に改行を入れているとどうなるか、Slackの場合で見ていきましょう。
明らかに読みにくいです。表示幅がチャット送信者の想定以上に小さかったため、意図せぬところで改行が入り余計に読みにくくなっています。もちろんメールでも同じことが言えるかもしれませんが、チャットは特にこの傾向が強いと私は思います。
1文中に改行を入れない#
では、私の思うポイント①の「少なくとも1文中には改行を入れない」を実践して、再度どのような形になるか確認しましょう
ヴィッセル神戸 担当者様
お世話になっております。
ヴィッセル神戸サポーターのRakuichiです。
この度はJ1リーグ最下位という厳しい状況の中、飯野選手という素晴らしい選手を補強いただき、誠にありがとうございます。
守備構築を狙って就任させたロティーナ監督を、たった数か月で解任したことは驚きました。
フロントに対する不信感が、サポーターの中で確実に募っているとは思います。
しかし、そうはいっても応援するしかないので、一致団結してトモニ闘いましょう!
We Are Kobe!
まずは①に従って、少なくとも1文は改行せずにつなげるようにして、その他の改行はそのままにしました。
この状態でもう一度、先ほどと同じ幅のSlackでどのように表示されるか確認しましょう。
いかかでしょうか。読みやすくなったと思いませんか?文中には改行を入れていないので、単語の途中で改行が入ってしまってはいます。しかし、意図せぬ改行が入ることに比べれれば、読みやすいと私は思います。
2、3文ないしは1文でもある程度の長さで段落を変える#
続いてのポイントである「2、3文ないしは1文でもある程度の長さで段落を変える」について見ていきましょう。
こちらはWeb文書の書き方などを参考にしたものになります。なぜ参考にしたかというと、チャットの受け取り手の表示環境が一定じゃないという状況が、Webページと同様だからです。
参考にしたWeb文書の書き方は以下のページになります。
こちらで触れられているWeb文書の書き方について、一部抜粋させていただきます。
Web文章においては改段を用いることで段落間にスペースを確保し、段落の区切りを明示する方法が読みやすいとされています。
確かにスマホでニュースアプリなどを見ていても、通常の文書に比べて多くの段落の区切りが存在しています。通常の文書の段落はある程度の意味のまとまりで変えますが、Web文書の場合はある程度の文字数で段落を変えるべきということになります。
私のこの記事もWeb文書の書き方を参考にしつつ作成しているので、通常の文書以上の段落変更があると思います。
では、先ほどのチャットメッセージをこの原則にも従って書き直してみます。なお、Slack上では1行空白を空けることで、段落が替わります(他のチャットツールもおおよそ同じ)。
ヴィッセル神戸 担当者様
お世話になっております。
ヴィッセル神戸サポーターのRakuichiです。
この度はJ1リーグ最下位という厳しい状況の中、飯野選手という素晴らしい選手を補強いただき、誠にありがとうございます。
守備構築を狙って就任させたロティーナ監督を、たった数か月で解任したことは驚きました。フロントに対する不信感が、サポーターの中で確実に募っているとは思います。
しかし、そうはいっても応援するしかないので、一致団結してトモニ闘いましょう!
We Are Kobe!
では、早速Slack上で確認してみましょう。
いかかでしょうか?かなり読みやすくなったと思いませんか?
改めて、3つの状態を並べてみます。
まとめ#
今回はチャットの読みやすい書き方について検討しました。個人的には今回紹介した書き方をしばらく実践していこうと思います。
もちろん、今回紹介した方法でチャットを作成すると、チャットアプリを横に長くしたときに、文字が横に長くなってしまうデメリットはあります。しかし、このデメリットより紹介したメリットを取ろうと思います。
この記事を読んでくださった方で、「こんなのはどう?」というのがあればぜひコメントください。